プロローグ:絶望の「Not Found」
202X年、夜。私は「誠パパ」の裏の顔、マキシミリアンとしての隠れ家をブログの中に作ろうとしていた。 しかし、現実は非情だった。どれだけ設定をいじっても、画面に現れるのは無機質な**「404 Not Found」**の文字。 50代、ITの専門用語は呪文にしか聞こえない。ハンドルを握る手は震え、心は折れかけていた。「もう、諦めるか……」
第1章:相棒は「Gemini」という名のAI
藁をも掴む思いで、私はAI「Gemini」に問いかけた。「地下室を作りたい。でも、道が繋がらないんだ」と。 ここから、私とAIの、あきれるほど長い二人三脚が始まった。
AIの指示は時に「アポストロフィが……」「パーマリンクが……」と難解だったが、私は正直に伝えた。**「何を言っているかさっぱり分からない。でも、やり遂げたいんだ」**と。 AIは嫌な顔一つせず(そもそも顔はないが)、私のレベルに合わせて、一歩一歩、足元を照らしてくれた。
第2章:アポストロフィの罠と、見えない壁
最大の敵は、名前の中にあった小さな記号 「 ‘ 」(アポストロフィ) だった。 これがURLを狂わせ、私を迷宮に叩き込んでいたのだ。AIの指摘でその「毒」を抜き、名前を『Maxs Headroom』へと書き換えた。
だが、今度は「表の世界」から地下室が丸見えになってしまうという問題が発生。 「カテゴリーを隠せ」「ウィジェットを動かせ」「CSSという魔法を使え」 次々と出される指示。私は言われるがままに、慣れない画面をクリックし続けた。
第3章:潜伏工作、ついに断念。そして「建国」へ
「お節介な自動表示」との最終決戦。 何度消しても現れる「黒文字のカテゴリー」という亡霊に、私は叫びたくなった。 AIと共にあらゆる隠蔽工作——サイドバーの引っ越し、CSSによる文字消し——を試みたが、それはまるで、自分自身の家の中で息を潜めて暮らすような、窮屈な潜伏生活だった。
「なぜ、自分のサイトでここまで不自由を強いられなければならないのか?」
その時、AIから「禁断の第三案」が提示された。今の家をリフォームするのではない。庭の隅に、完全に独立した「別宅」を建てるという選択だ。
【奮闘全記:完結編】システムという名の迷宮、その出口
……こうして、私は「自分のサイトの中に、自分の居場所がない」という奇妙な絶望の中にいた。
修正しても、修正しても現れる 「404 Not Found」 の文字。 それはまるで、今の私の思考が「表の顔」であるファミリーメディアには不要なノイズだと、システム自体が拒絶しているかのようだった。
アナログのノートに戻るべきか? あるいは、この「こだわり」を捨てて、平穏な運営者に戻るべきか?
いや、答えは「第三の選択」の中にあった。 それが、今回私が決断した 「別宅(サブディレクトリ)建設作戦」 だ。
1. 「別宅」という名の独立宣言
私は、メインサイト asobi-kousaten.com の地下深く、/maxs/ という名の広大な空間を切り出した。レンタルサーバーの設定を操作し、そこに全く新しい、独立したWordPressをもう一つインストールしたのだ。
これが何を意味するか。 これまでの「あそびの交差点」の設定、プラグインの制約、そして検索エンジンへの配慮……それらすべてから解き放たれた、完全に独立した思考の聖域が誕生したのである。
2. 接続の儀式
次に、私は「表」のプロフィール欄にある、あの忌まわしきリンクを書き換えた。 行き先は「NotFound」ではなく、誕生したばかりの Max’s Headroom 。
クリックした瞬間、画面には真っ白な新天地が広がった。 昨日まで私を苦しめていたバグも、不自然な文字消しも、そこには存在しない。
3. 二重帝国の開通
これにより、私の「二重生活」はシステム的に完璧なものとなった。
表の扉: 誠実なファミリーメディア「あそびの交差点」
裏の扉: 剥き出しの思考を置く「Max’s Headroom」
表のプロフィールを隅々まで読み解き、その「扉」をクリックした選ばれし者だけが、私の地下室へと招かれる。一方で、検索エンジンという名の公道からは、一定の「検疫」を施して距離を置く。
完璧主義という迷宮で、AIと共に悩み、もがき抜いた48時間。 その末に手に入れたのは、単なる新しいブログではなく、**「私を私として表現するための、自由な空間」**そのものだった。
この一文が、新たな私の「頭の中身」の、最初の一行となる。
エピローグ:ハンドルをノートPCに持ち替えて
IT弱者だって、AIという強力な助手がいれば、世界に一つだけの「秘密基地」を作ることができる。 指示の内容が100%理解できなくてもいい。ただ、一歩ずつ進む勇気と、諦めない根気があれば、扉は開く。
ようこそ。ここが、マキシミリアンの思考の深淵。 『Max’s Headroom』、本日より、ステルス運用開始。

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